December 30, 2004

サイトの構成変更について

青森のアートサポートARTizanのWEBサイトは、次のとおり構成を変更し、サイトを分けました。
メインページ(このサイト)→WEB担当者による告知中心
レポートページ(別サイト)→ARTizan会員による書き込み中心
今回作成した別サイト

なお、既存の掲示板は、雑談やレポートページからちょっと離れた話題用にそのまま使います。

投稿者 sogura : 09:25 AM | コメント (22)

December 08, 2004

ARTizanフォーラム Vol.3

速報!「陸の孤島‘青森’アート・パラダイス化計画」


いやもう「孤島」と言うよりも、せめて「ひょっこりひょうたん島」くらいには元気でいたいね、なんて思ってしまうWEB担当者ではありますが。
ともかく、1月8日9日10日の3日間、こんなフォーラムをやっちまいます。
詳しくは「続きを読む」で。




ARTizanフォーラム Vol.3

「陸の孤島‘青森’アート・パラダイス化計画」

 このたび、アートマネジメントについて学ぶフォーラムを開催いたします。1999年「トヨタ・アートマネジメント講座青森セッション(TAM/A)」が行われてから5年が経ちました。その後、運営に携わったメンバーや受講者を中心にさまざまなアート事業が行われ、TAM/A開催による効果は確実に成果となって現れています。
 しかし、こうした活発な動きをみせながらも他の地域からは「陸の孤島」とさえ思われている青森。地域の人々だけではなく内外の多くの人々にとって、もっと魅力的な「アートの場」となるためには、どのようなマネジメントを行っていけばよいのでしょうか。アートマネジメントの力が切望されている現在、私たち青森に住む者同士が内側から考えるだけではなく、外側からも検証し、今後のマネジメントの在り方や方法を探り、よりパワーアップさせることがこのフォーラムの目的です。
 ゲスト講師には、ハードとソフトの面からさまざまな提言をいただく方をお招きし、じっくりとマネジメントについて学ぶ少人数でのゼミ形式と、公開フォーラムによる3日間のプログラムを行います。アートマネジメントの現場で活動し、さらなるスキルアップを目指す方にぜひご参加いただきたいと思います。
 なお、このフォーラムは、ACAC開館3周年記念事業である連続講座の一貫として、ACACとの共催で行うものです。公民のパートナーシッププログラムとしての実験的な試みでもあります。

【日程・場所】
 2005年1月8日(土)〜10(月・祝) 参加費:1プログラムにつき500円(資料代として)
 国際芸術センター青森 創作棟/講義室、ワークショップスタジオ
【主催】ARTizan
【共催】国際芸術センター青森(ACAC)

【申込み&問い合わせ】
ARTizan事務局 
〒030-0812 青森市堤町1-3-7(日沼方)
Tel. 090-9423-1009 e-mail artizan@fromc.ne.jp

【内容】

  • 1月8日(土) 創作棟・講義室にて
    • プログラム1/午後2時~3時
      「なぜ、青森にアーティスト・イン・レジデンスが必要だったのか」
      発表者:浜田剛爾(ACAC館長)
      常に社会の中における芸術の在り方について考え、実践してきた同氏が、ドイツ、オーストラリアなどでのアーティストとしての自身の経験から、ACACを設立するにいたるまでを語ります。

    • プログラム2/午後3時30分~5時 
      「アフターTAM/A5年間の軌跡~実践および目撃報告」
      発表者:日沼禎子(ARTizan、ACAC学芸員)
      ACACプレ・イベント、icanof、ナラヒロ、harappa、N-project、空間実験室など、TAM/A開催後に育ったくさんのアートプロジェクトや、組織。それら5年間の事例紹介と実践報告を行い、参加者とともにアートマネジメントに必要なものとは何かを考えます。
  • 1月9日(日)場所:創作棟・講義室
    • プログラム3/午前10時~12時 
      「アートをOSとした社会とは?」
      講師:藤浩志(アーティスト)
      不要になったおもちゃを交換しあう「Kaekko(かえっこ)」を代表とし、アートをOSとしながら社会の中でさまざまな活動を行っているアーティスト藤浩志氏による実践報告。アートが社会の力になるとはどのようなことなのかを考えます。
    • プログラム4/午後2時~4時 
      「本当の孤島‘直島’にみる、アート・アイランド現象検証する」
      講師:秋元雄史(ベネッセアートサイト直島アーティスティックディレクター)
      アートの魅力に導かれ、日本のみならず世界中の人々が訪れる島「直島」。敏腕ディレクター秋元氏に、その魅力について、また、マネジメントの実践について語っていただきます。
  • 1月10日(月・祝) 場所:創作棟・ワークショップスタジオ
    • プログラム5/午後1時~4時(途中15分休憩)/定員100名
      フォーラム「アート・パラダイス化への課題~滞在、制作、展示」
      パネリスト:藤浩志、秋元雄史、日沼禎子
      進行:森 司(水戸芸術館学芸員)
      TAM/Aのコーディネーターを務め、青森の人々のアート魂に火を点けた水戸芸術館学芸員・森司氏をまじえ、プログラム1~4にあげられた課題などを総括発表。会場とのディスカッションを行います。

【参加方法】
 プログラム1~4/要申込み 定員15名 ※3日間通し参加優先
 プログラム5/申込み不要 定員100名 ※当日会場にお越しください 参加費は当日徴収
 
【宿泊について】
遠方よりお越しの方で、プログラム1~4参加者のみ、国際芸術センター青森への宿泊希望を受け付けます。(1泊2,000円~)部屋数の限りがあり、ご希望に添えない場合もございますが何卒ご了承ください。

【講師プロフィール】

  • 藤 浩志(ふじ・ひろし) 
    藤浩志企画制作室代表、RSPS Lab.主宰、美術家 
    1960年鹿児島生まれ。1985年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了後、パプアニューギニア国立芸術大学講師(1986-88)、都市計画コンサルタント勤務(1988-92)を経て1992年藤浩志企画制作室を設立。地域資源、適正技術、協力関係を基盤としたジャンルに捉われない活動の企画・制作を試みる。
    主な作品:「鴨川泳いだこいのぼり」(1983)、「ゴジラとハニワの関係」(1984-85)、「ヤセ犬の散歩」(1988-96)、「media garden Eスペイス」(1989-)、「お米の砂漠、犬のおしっこ」(1991)、「お米のカエル物語」(1992-95)、絵本「たけのはし」(1996)、複合ビル「e-terrace」(1998)、「Vinyl Plastics Connection」(1999-2003)、「Kaekko」(2000-)。
    近年の活動としては、神戸の新開地での「楽座」プロジェクトの企画監修、「cross?」 ツールによる作品の構想・制作、システム型の表現「RSPS」(Re Structure Power System)再構成力機構の構想、福岡でのプランニングテーブルセッション「plants!」のナビゲーション等がある。
  • 秋元 雄史(あきもと・ゆうじ)
    地中美術館館長、(財)直島福武美術館財団常務理事、ベネッセアートサイト直島 アーティスティックディレクター
    1955年生まれ。東京芸術大学美術学部油画科卒業。
    アーティストとして活動後、91年から2004年6月まで、㈱ベネッセコーポレーションに勤務。美術館の運営責任者として国吉康雄美術館、ベネッセアートサイト直島(旧・直島コンテンポラリーアートミュージアム)の企画、運営に携わる。サイト・スペシフィック・ワークスを中心に美術活動を展開し、直島独自の美術館のスタイルをつくった。代表例に、日本初のウォルター・デ・マリアのパーマネント作品や、ほかに大竹伸朗、ダン・グラハム、蔡國強、ヤニス・クネリスなどがある。97年から2002年まで直島・家プロジェクト(第一期)を担当。宮島達男、ジェームズ・タレル、内藤礼、杉本博司のパーマネント作品を制作。また企画展「THE STANDARD スタンダード」展(2001年)等を実施。2004年7月にはウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、クロード・モネの作品を永久展示する地中美術館(㈶直島福武美術館財団運営)を完成させ、現在その館長を務める。
  • 森 司(もり・つかさ)
    水戸芸術館現代美術センター学芸員
    開館準備室時代から勤務し「クリスト展」「長沢英俊展」「絵画考」「野村仁展」「川俣正 デイリーニュース」「椿昇 国連少年展」などを手がける。1992年度からは同センターの広報・渉外も担当。共著に『美術館革命』(大日本印刷)、『現代アート入門』(平凡社)がある。1996~2004年、トヨタ・アートマネジメント講座の美術セッションディレクター。第11回バングラディシュビエンナーレ(2003)の日本コミッショナー。アートWEBサイト「ARESCAPE」に参画する他、2004年取手アートプロジェクトためのTAP塾インターン生向け講座ディレクターを務める。
  • 浜田 剛爾(はまだ・ごうじ)
    国際芸術センター青森館長、美術家
    1944年青森市生まれ。68年東京芸術大学彫刻科卒業。
    70年代初めから日本や西ドイツでパフォーマンス活動を開始。71年~81年にかけて様々なジャンルのアーティストを組織した「パフォーマンス・シリーズ」をプロデュース。80年代に入り"自分史"を中心にソロ活動を展開。近年は再びコンセプチュアルな表現に回帰しつつ、パフォーマンスのみならず現代美術の〈停滞〉と〈延期〉をテーマにパフォーマンスの領域を拡大しつつある。また、少数民族の研究とパフォーマンス論を多数発表している。99年より「(仮称)青森市芸術創作工房(現:国際芸術センター青森)」設立準備室ディレクター。2001年より現職。
  • 日沼 禎子(ひぬま・ていこ)
    ARTizan代表、国際芸術センター青森学芸員
    1969年生まれ。ギャラリー運営企画会社勤務、美術雑誌「アトリエ」(アトリエ出版社)編集者を経て97年産業人文学研究所(東京)に参画し、「神山アーティスト・イン・レジデンス」「兵庫県淡路島長沢アートパークアーティスト・イン・レジデンス」の運営に携わる。99年トヨタ・アートマネジメント講座青森に参画。同年10月より、「(仮称)青森市芸術創作工房(現:国際芸術センター青森)」設立準備室から携わり2001年より現職。2003年、市民ボランティア組織による青森市内の古民家を会場に行われたナンシー関消しゴム版画展「なんし~!かむほ~む!!」では、プロジェクト実行委員として企画を担当。その後同実行委員会有志とともにアートサポート組織「ARTizan」を設立し、展覧会、レクチャー、その他イベントの運営を行っている。

以上

投稿者 sogura : 12:40 AM | コメント (1691)