この距離感。 | 空間実験室2007

この距離感。 (06月08日)

引越し。ですが、この距離感です。
ご近所のみなさま。お騒がせしております。
そして、これからも「空間実験室」を見守ってください！

新しい場所をつくるという、ある種の高揚感に包まれながらも、
やっぱり、この町に支えられていることが、何よりの幸せだと思える毎日。
ご近所のみなさま。毎度お騒がせしております。
これからも、どうぞ、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は日曜ということもあって、いろいろな人々が立ち寄っていく。
「ここは何になるのだろう？」
「あら、ずいぶん前は＜植木＞っていう喫茶だったわよね？」

そうした、人々の思い出のささやきを聞きながらの作業は、
とても心地よいものです。
「ええ、植木だったんですよ！」
作業の手を止めながら、ついついおしゃべり。
この町にいることが、とても誇らしく、そして、心から感謝しているから。

最近撮影した写真を整理していたら、いいショットを見つけました。
新しく作る階段のことを考えているときのもの。
ノートPCはさておき、実際に使う材料を手に、ああだ、こうだ、と議論。
私たちの手でつくったもの。それを、ここに訪れた人が実際に手に触れ、上り下りする。
何人の人が、そしてどんな人がこの階段を行き交うのだろうか。
展覧会を観にお越しになる方々、そして、さまざまな素材、サイズ、重さの作品を搬入するクリエーターたち。
そのことを、できる限り現実のこととしてイメージしながら、つくっていく。
それはバーチャルではない。
私たちが積み上げてきた5年という歳月のリアルな経験として。