7/15、潘 逸舟が空間実験室にやって来ました。公開制作をするために。
7/21〜23までのパフォーマンスの記事は実行委員長の日沼さんに託すとしまして、まずは空間実験室•事務局の石場の目線で潘くん、そして後輩想いのixy先輩をご紹介します。
写真は潘くんが東京に帰る前日の西の空。
私が夕日に気づいた時、潘くんは行方不明だったチリトリを見つけて勝ち誇ったように階段を登ってきました。
対照的にixy先輩は、無言で夕日を眺めていました…。
7/25の昼過ぎ、潘くんは、電話の向こうの人に懇願していた。東京に帰る、夜行バス”パンダ号”の予約をしていたのだ。ところが、夏休みの繁忙期で帰りたい便の予約がとれない。
「俺は、補助席でもいい!!絶対帰りたい!」
当然、満席で電話の向こうの人に事務的に(アッサリ)断られている。
潘「あ〜…誰か、俺のパンダ号の回数券買ってくんねぇかなぁ…。」
私「はぁ?」
潘「そのお金を、JRのチケットの足しにできないかなと思って。」
私「ヤフオクならぬハンオクか?」
潘「そう!!アルチザンとかさ、み〜んなにメールして聞いてみてヨ!」
私「……。」
潘「俺は、セレブがパンダ号に乗るのが見たいんだよ〜〜っっ!!」
なんだかんだありましたが、27日、たぶん無事東京に帰った潘くん(左)。ixy先輩(右)の解体作業の速さのお陰でもありますね。
潘くん、お体を大切に。私たちは、また貴方にお会いできる日を楽しみにしています。
ー空間実験室2006スタッフ一同より愛をこめてー
投稿者 spacelab : 20:47
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7/22(土)7/23(日)アトリエ1007で杉山 至先生による舞台美術ワークショップが行われました。
私は1日目だけの参加でしたが、舞台を創り上げるヒミツを多く学びました。
「舞台美術の世界では、発想や感覚を言語化し、スケッチや模型といった形にします。今日は、この順番を変え、想像の出し入れを体験してみましょう。」
思わず私は杉山先生を2度見してしまいました。さらに、先生は続けました。
「まずは、この辺りで気になる空間を探し、スケッチして、20分後に戻って来て下さい。」
(空間実験室2006事務局 石場 貴子)
20分後、参加者約15人が、それぞれのスケッチを見せ合い、感性の似ている人を嗅ぎ分ける作業に入りました。私はサトコさんとシズカさんと組みました。
ここからグループワークが始まります。他のグループに向け、自分たちの「空間との対話」をプレゼンしていくのです。似た者同士のはずが、互いの違いに気づき、たった3人の世界で「他者」を意識するようになりました。なかなかプレゼン作業が進まない私たち...腕組みしながら、にやっと笑っていらっしゃる杉山先生が気になります。
.....いろいろありましたが、吸い上げた3人の想像力を、タイトルやコンセプトに言語化し、イラストに反映させながら迎えたワークショップ終盤。
なんと各グループ5分間を与えられ、パフォーマンスをすることに。(パフォーマンス?プロの俳優さんたちの前で!?)しかし、なべ源のシズカさんと男前なサトコさんが、私をぐいぐい 引っ張っていってくれました。芝居といったら、小学生の「お楽しみ会」以来でしたから、おふたりにはホント助けてもらいました。ありがとうございます。
レクチャーの中で、「豊かになる」というフレーズを繰り返す杉山先生が印象的でした。
「フレーミングという手法により、空間が豊かになる。」「古いものを再利用することにより、豊かで特殊なモノになる。」「○○という存在により役割が生まれ、間柄が豊かになる。」など...。その先になにがあるんだろう?という気持ちになるんですよね。
次回、第3回目となる「舞台美術ワークショップ」では、みなさんで舞台美術プランを考えながら、実際に演劇で使う大道具を制作します。杉山先生の貴重なご指導も最終回です。
8/20(日)10:00〜17:00
8/21(月)、22(火)、23(水)17:00〜2100
•参加対象:健康な男女。年齢•経験問いません。
•準備するもの:動きやすい服装、軍手、スケッチブック、筆記用具
•参加費:一般1,000円、学生500円
•お問い合わせ•お申し込み:劇場拠点創造プロジェクト実行委員会事務局 ℡090-9034-7364
投稿者 spacelab : 21:55
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おかげさまで空間実験室も今年で4年目。
本当に多くの出会いがありますが、
特に昨年から参加させていただいている「アサヒ ・アートフェスティバル( AAF)」では、
同じ思いをもった多くの方々とのネットワークも広がりました。
そのAAFで出会った、マスケンこと、舛田 健太郎という一人の青年がいます。
彼は、ある日思い立って、私たち空間実験室のある「青森」へと「歩き旅」をすると決め、
神奈川から青森までの道程を、19日間でたどり着きました。
途中、心配もしましたが、元気で再会できて本当にうれしかった。
そして元気に戻って行きました。ちなみに帰りは電車ですが(笑)。
マスケン本人がレポートした、「マスケン歩き旅」をご紹介しましょう。
(以上、空間実験室2006実行委員長 日沼禎子)
【神奈川ー青森歩き旅】
神奈川は相模大野の自宅から空間実験室までの歩き旅を敢行しました。
ホントつらかった〜、九割九分ツライ。
青森迄歩いて行く、と言うプランに「おもしろそう、いっちょやりますか」という気になったのが運のツキだった。
意気揚々と歩き出すもつかの間、初日にして足はマメだらけ、筋肉・関節はバキバキ。
もう歩けないと思いました、正直。
五十キロも歩きゃ、やる事と言えば飯食って寝るのみ、大きな幹線道路沿いは行けども行けども変化がなくて味気ない、排ガスにはまみれ続けなきゃいけない、雨が降れば靴の中がグッショリのまま何時間も歩かないと目的地につかない(ゴアテックス機能せず)、ときには野宿もしなけりゃいけない。
雨と車が通り過ぎる音がするだけ、国道四号沿いの橋ゲタの下での夜、寂しさと不安。
本当に気がめいる。
だからこそチョットした親切をされたときに身にしみたなー。
二日目に荒川を渡る橋上で偶然会った友人の伊藤くん、当初持っていなかった寝袋を貸してくれた上、缶詰をくれてメロンをごちそうしてくれた。
この旅で一番うまい食い物だった。
メロンを食うたびに思い出すでしょう。
そして別れ際に渡してくれた500円、「緊急用だから財布じゃないところに入れておきな」
このコインは宝だよ、本当に。尊敬できる男。
福島までの道のり、炎天下を歩いていると、となりに突然車がついた。
恰幅のいいコワモテの男で一瞬緊張する。
昨日も歩いているところを見た、乗ってけ、という親切だった。
大変ありがたいが、歩き旅なので申し訳ありません、と断ると飲み物代にでもと1000円のカンパ。これもありがたかった。炎天下の下じゃ歩くだけでペットボトルも三本や四本すぐになくなってしまう。
なにより気持ちがうれしかった。
野宿あけの朝、仙台まで足を引きずりながら歩いていたときに声をかけていただいて、家で休んで行くか、と言われた事もあった。
秋田、鹿角花輪の飲み屋じゃ生を二杯もごちそうになった上、日本最古の芝居小屋「康楽館」のことから良い青天井ホテルの案内までしてもらえる。
康楽館ではちょうど中村勘三郎が襲名披露公演でやってきていて。
神奈川から歩いてきたって言えば絶対タダで見せてもらえるって、そういうとこなの秋田は、と自信満々で言われていたが、多分そんなことはない。
来年にでもこよう。
楽しみといえば、ご当地料理やら、温泉も何度か。
福島牛+飯坂温泉はある意味この旅のハイライト(笑)
四日目から六日間を共に歩き、そのハイライトに舌鼓を打った友人の佐藤くん。
彼には準備の段階から色んな局面で力をかしてもらった。
この歩き旅に短期間とはいえ一緒に行きたい、なんて言う変わった奴だが、長い友人といい語り種ができて良かった。
二人で鬼怒川を歩いて渡ろうとしてあえなく挫折したことが思い出される。
その上を東北新幹線は最速最短でがんがん行くのを尻目に遠回り、悔しいやら切ないやら。
全19日間、760キロ、一都八県。
宿で外国人と間違われるくらい皮膚が炭化。小学ウン年生の頃たたいた自己記録の更新は確定でしょう。
ほとんど脇目も振らずにあるいたから和やかな旅の思い出もナニもないが、全てゴールの喜びで帳消し。
青森につけて本当に良かった。
つらかった分、ハンパじゃなくうれしいです。
青森についてからは空間実験室の方々のお世話になっております。
山下くんには家に泊めてもらったり青森の案内をしてもらいました。
山下くんの気に入りだという津軽海峡が広く一望できるとこまで連れて行ってもらったが、ありゃいいところだった。こっちはうだるような暑さもないし、波音響く夜中の海ってのは気持ちいいものです。
日沼さんには市場で最高にうまいものを食わせていただいたし、禎子さんにはACACを、しょうこさんには三内丸山遺跡をとても丁寧に案内していただいた。
旅が終わったあとにいい思い出ができて大変うれしいです。
無事に終えることができたのは、最初から最後まで色々な方に助けていただけたおかげです。
感謝致します。
舛田 健太郎
【宿泊地】
6/20 目黒
21 草加
22 幸手
23 小山
24 宇都宮
25 西那須野
26 新白河
27 須賀川
28 二本松
29 飯坂温泉
30 仙台まで25キロ地点
7/1 仙台
2 古川(宮城)
3 一関
4 北上
5 盛岡
6 盛岡から35キロ地点
7 鹿角花輪
8 大鰐
9 古川(青森)
end
投稿者 spacelab : 20:14
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